よき友・うま酒・商売繁盛 blog

「日本酒総合研究会」6月例会より

2010年07月22日

学生諸君に聞いた・・

日本酒がもっと飲まれるために、なにが必要?

   6.8 "学生日本酒の会"&蔵元のガチンコ意見交換会 

                  リポート トータル飲料コーディネーター 友田晶子

 日本酒消費量の右肩下がりに歯止めがかからない。日本酒のきき酒フェアには、あれだけお客さんが集まるのに・・・。家飲み量が減ったのか、外飲み量が減ったのか・・・。景気が悪いせいか。いや、若い人が日本酒を飲まなくなったせいだ。そうおっしゃる方も少なくない。
学生日本酒の会と日総研学生側.jpg 実は、日本酒好きの学生が独自に発足した「学生日本酒の会」という会がある。この会の中心的な会員諸君を、蔵元の勉強会「日本酒総合研究会」が招いて、今の日本酒に思うこと、これからの期待などをテーマに意見交換会を開いた。その模様をレポートしよう。

  6月8日当日、集まってくれた学生諸君(右上写真)は、会の発起人であり現在顧問の田中智君(中央大学)、現会長の松本雅弘君(中央大学)はじめとした8名(うちブログをやっているOBが1名)。さらに、農大出身で日本酒関係のNPO法人設立をめざ 学生日本酒の会と日総研蔵元側.jpgすジャーナリスト1名。

 蔵元側の参加者(右下写真)は、「まんさくの花」(秋田・佐藤社長)、「東光」(山形・岡田氏)、「郷乃誉」(茨城・須藤社長)、「鶴齢」(新潟・目崎氏)、「千代むすび」(鳥取・村松常務)、「李白」(島根・田中社長)、「七田」(佐賀・七田社長)の7社に、オブザーバー参加として「鏡山」(埼玉・五十嵐部長)。

 まず冒頭に創立から現在の活動までをうかがった

 田中「創立は2008年。福島県会津喜多方出身の僕が日本酒好きで、日本酒の会を立ち上げました。最初は20人くらい。mixiを媒体としてコミュニティをつくり、1000円で飲み放題のオフ会をやったりしました。現在会員60人~70人。運営は5名です。まずは、日本酒導入のきっかけづくりと考えています」
 松本「僕も福島県いわきの出身です。2009年の活動としては、5月に東京小澤酒造見学、7月に日本酒の会を開催し、酒造組合中央会で講演をさせていただきました。そのほか、日本酒フェアのお手伝いや、中央大学の学祭で"日本酒バー"を出展したり、日本酒のクリスマスパーティを開催しました」

 今かかえている課題は?

 松本「まず年齢です。当然ながら会員になれるのは20歳以上で、4年で卒業までに2年間の会員期間があり、その後OBとなり、OB会もあります。が、3年生、4年生になると、就職活動で忙しく、活動に参加しにくくなるんです。なにしろ期間が短いのが問題」
 「学生」らしい自由で規制のない楽しみ方や活動ができる反面、期間が決まっている「学生」ならではの難しさがあるのだろう。

 続いて、出席者それぞれに、自己紹介、プラス日本酒への思いを語ってもらった。日本酒の問題点がチラチラ垣間見えるようで面白い。

 学生A(女性)大学に入って、いろんな飲食店に行くようになり、和食、とくにお刺身に合わせて飲む日本酒が好きになりました。一人暮らしで、家でも飲みます。ビールよりは日本酒1升瓶を買う。なぜなら安く済むので。昔ながらの日本酒を扱っているお酒屋さんで買います」
 学生B(男性)「松本さんの紹介で日本酒を飲むようになりました。きっかけは『上善水如』です。でも、日本酒には飲みにくいイメージがあります」
 学生C(男性)「埼玉出身です。とにかく日本酒、好きです。きっかけは秩父の夜祭で飲んだ『ワンカップ大関』。むちゃくちゃ美味しかった。その後『鏡山』も好きになり、『澤乃井』もさらりとして好きです。今はいろんな銘柄を試している段階」
学生D(男性)「日本酒は正直、フツー。まずビールを飲みます。アクセントに日本酒もいいかなと。率先して日本酒は飲まないです」

 学生E(女性)「家族が晩酌しますので、普通に家で飲みます。父の好きな純米吟醸とか。居酒屋では梅サワー。日本酒は、日本酒が好きな人と一緒でないと飲めない。割り勘するのも気がひけるし」
 学生F(女性)卒論に日本酒を書きました。もともとは甘くてフルーティーなタイプが好きです」
 田中「僕は、会津出身ですが、父は焼酎を飲んでいた。冠婚葬祭で出される日本酒が美味しかった。今でも地元の酒が一番好き。学生としては日本酒は高くて注文できない。たまに通販で買いますが、送料が高いのが困る。いろいろ飲みたいので4合瓶を選びます。1升瓶は割安だとわかっているが、重いし買いにくい」
 松本「新会員の入り口は、低アルコール酒ですね。その後、伝統酒に移行させる。最近は、古酒もいいと思う」
 田中「入会の勧誘は『いい雰囲気の店で飲める』と誘います(笑)。いい雰囲気の店とは、間接照明があったり、洋楽がかかっていたり、きれいなボトルやきれいなカウンターがある店。量は少なくていいから価格も安くいろいろ楽しめる店。もちろんリーズナブルでないといけない」

この本がオモシロイ the reference book

イベントご案内 The event

新商品・注目の酒

21世紀酒屋塾

酒販店主・後継ぎ集まれ!!

sakayajuku1.jpg
酒蔵訪問(埼玉・神亀酒造)で蔵元を囲んで。
≪21世紀酒屋塾≫は商品力・販売力・経営力をアップさせる、酒屋のための 実践サークルです。

次回例会ご案内

日時
8月26日(木)13:00-17:00
会場
東京・虎ノ門マスモトビル会議室
テーマ
1.2010年上半期の日本酒の焦点 2.にごり・どぶろく・マッコリの商品性
講師
日本酒研究家・松崎晴雄氏

前回例会レポート

7月15日、マッコリの専門バーとして有名な新宿の「てじまうる新宿店」に行って、輸入マッコリの体験学習。

日本酒総合研究会

ヤル気の蔵元集まれ!! 日本酒総合研究会

sougou.jpg
講師を迎えて講義を聴く例会風景。
≪日本酒総合研究会(日総研)≫は、生き残りと繁栄をめざす蔵元のための情報交換・学習サークルです。年6回=隔月で密度の濃い例会を開いています。毎回、すぐれたゲスト講師を招いて、実践的なテ—マの講義・講演を聴き、自由闊達に論議しています。

次回例会ご案内

日時
2010年7月27日(火)14:30-19:30
会場
大阪市の酒類総合小売業「ニューヨーク」
テーマ
「ニューヨーク」の酒類ネット通販戦略
講師
「ニューヨーク」足立社長&専務に、なぜ同社がヤフーで酒類通販No.1の座を勝ち得たのか、またヤフーとタオバオ提携で開けた中国市場への進出をどう展開するのか・・・お聞きします。

前回例会レポート

6月8日、「学生日本酒の会」の中心会員諸氏7人から日本酒復活への前向きな批評・提案を受けて熱い討論を展開。その後、会員蔵元のお酒と料理を賞味する交流会で充実した時間を過ごしました。

Web Magazine 酒販ビジネス情報

酒類販売に携わるプロのための経営・市場・商品情報誌です。

毎月1・15日、年間20回発行 有料購読制(1年間・10,000円 +税)
bosyu.jpg
切り絵・成田一徹氏
20年の歴史を誇った酒販業界唯一の経営情報誌「季刊 酒販店経営」を継承し、深めたウェブ・マガジンです。月2回、タイムリーな情勢分析や新店ルポ・商品研究・インタビューなどの記事を掲載します。

 

第31号の内容

<提 言> 2010上半期の焦点<1> WHO酒類販売・広告規制

<提 言> マッコリ人気は本物か?

<レポート> 国産第1号「生マッコリ」体験記

▲上へ