本ホームページのイベント欄でも紹介したが、6月5日(木)は毎年6月の第一木曜日の「アペリティフの日」ということで、東京は六本木ヒルズで華やかなイベントが開催された。
主催はフランス農水省・フランス食品振興会(Sopexa)で、フランス産ワインやチーズなどを普及させるための仕掛けである。今年でまだ5年目ながら世界24カ国38都市で同様な催しが開かれるという大規模なものであるそうな。日本でもこの日7カ所(東京・横浜・埼玉・京都・大阪・福岡・宮崎)で開催されている。
主催者によれば、「アペリティフ(Aperitif)」とはただ"食前酒"というだけでなく、「食事の前にシャンパン、ワイン、カクテルにミネラルウォーターなどとアミューズブーシュ(一口ディッシュ)をつまみながら、ゆったりとすごす、フランスでは欠かせないライフスタイル」とのこと。
そう聞くと新たな興味もわいてくる。さっそくプレスの申込みをして行ってきた。会場は六本木ヒルズのアリーナ。野外の特設ステージに超有名なレストランや輸入業者の出店ブース(フレンチ屋台というそうな)が30ほど並んでいて、別にテレビ朝日のビル1階ホールにドリンク・コーナーも設けてある。
開催時間は11:30~20:20だが、これを4つの時間帯に分けて、総計5,000人の参加者を受け入れた。一般客は有料で時間帯によってチケットも3000円、3500円、4000円と違うが、当日前にめでたく完売。人気の高さがうかがわれる。しかも客の圧倒的多数派は、若い女性であった、うれしいことに。
その理由は簡単。フレンチ屋台の大半がミッシェル・トロワグロ、青柳、シェ・イノ、クイーン・アリス、オテル・ドゥ・ミクニといった有名レストランに帝国、オークラなどの一流ホテルで占められ、それぞれ自慢の料理やスイーツのミューズ(おつまみ)を色とりどりに盛って客を待っているから。
また"18人のトップシェフ集結"のキャッチコピー通りに、各レストランの有名シェフ(トロワグロ、小山、井上、石鍋、三國氏ら)が人気タレントのように愛嬌をふりまいているから。
ふだん気軽に入れない店の料理(ミニミニとはいえ)とその料理人を堪能できるのだから若い女性が5,000人も集まるのは当然かもしれない。写真に見るようにキャンペーンガール風のオススメ係も大勢いて、会場は華やか、かつ艶やかであった。

で、肝心のアペリティフはどうかというと、ワイン、シャンパン、リキュール、カクテルなども出展したが、どうみても断トツで一番人気だったのは"ペリエ"であった。次いで甘いリキュール、カクテル系か。まさかアルコール離れがここまで!? 筆者が2杯も飲んでしまった1グラス500円の有料シャンパン・コーナーは立ち寄る人もまばら。ヒマをもてあましていたソムリエ氏は「まだ日も高いですから」と苦笑いをもらす。おそらく夕刻からの時間帯ではもっとお酒が出たのであろうが。
なお、ステージ上では延々とセレモニーがくり広げられていた。主催者やシェフたちが壇上に並び、今年の"アペリティフ親善大使"に福田首相夫人と俳優の中尾彬氏が任命されていた。
ともあれこれまで酒販業界でも真剣にとりあげることのなかった"アペリティフ"という飲酒のシーンとスタイルを垣間見ただけでもいい経験だった。
(小島)
