前回のアペリテフィ・イベントで書き残したことが少々あったので、ずいぶん日にちがたってしまったが、続きです。 6月5日当日、筆者が飲んだドリンクを紹介しておこう。
全部で4点。まず乾いた喉を潤すためのシャンパン。これは前回もふれたように1杯500円の有料なので、きっちりワングラス注いでもらった。"エドシック"(輸入元アサヒビールが力を入れている)のロゼでやや甘くソフトな口当たりが昼下がりの1杯目らしかった。
2杯目はロゼワインの"ムートン・カデ"(バロン・フィリップ・ロスシルド社)は、日本発売前の初お披露目というふれ込み。ロスシルド社は「アペリティフやパーティの場面は、ロゼワインを愉しむシーンとして最適」と謳っている。これまで"ロゼが流行る"と何度も聞かされながら、実際に"流行った"のは見たことがない。そろそろ人気が出てもいいのではないかと思うのだが。
3杯目はサンケイ社が輸入しているリキュール"SHAN"シリーズのカクテル。いずれもシャンパンやトニックで割って飲むのだが、ハイビスカスのアロマ漂うカクテルを試した。こんな時でもないとカクテルなど飲む機会はない。
最後の4杯目は有料シャンパンでしめた。口が甘くなっているので白の辛口"ギド・サンフラヴィ"(ジャパン・インポート社)にしたが、お買い得のうまさであった。しかし、少量ずつなのに昼間の酒はキク。ちなみにミューズ(一口ディッシュ)はオテルドミクニのトマト・リゾットにフォアグラのマカロン、東京ドームホテルのクロワッサン+生ハム、そしてチーズの盛り合わせの3点。
こう記すと満腹したように思われるかもしれないが、いずれも掛け値なしに、ホンの一口。もっと食いてェ、の未練ばかりが残って、かえって食欲を刺激されてしまった。
ところで、今回のイベント名は「ハッピー・アペリティフ」と"ハッピー"の形容詞がついている。
そこには、アペリティフはただ食前酒というだけでなく「飲み物・アミューズ・楽しい会話」の3要素から成り立つという考え方があるからだ。飲み物も酒類からソフトドリンクまでふくまれる。要はゆったりとした時間、ハッピーな暮らしの象徴としてアペリティフをとらえている。
この文化は吸収したいものだ。日本にも夕食前の一杯、"晩酌"というスタイルがあることはある。それはそれで癒しのひと時ではあるが、どうも亭主(関白?)のための酒というイメージが残っている。夫婦・家族みんなのハッピーな夕餉のシーンを象徴する晩酌イメージにできたらと思う。
またまた話は変わるが、ハッピーといえば、最近あるグルメ誌に載っていた情報に"ハッピーアワー"というのがあった。
イタリアではいまハッピーアワーといって、レストランでディナータイム前にお酒が格安に飲めるサービスが大ブームだという。その中心はミラノで、4ユーロ(670円ほど)でスプマンテからビールなどアペリティフが飲み放題。それだけでも凄いのに、ブッフェ料理が食べ放題だというのだ!!
それもシケタことは嫌いなようで、生ハム・チーズからブルスケッタ・パスタ・ピッツァまで並んでいて、ジャンジャン食べているのだそうだ。夕方6時頃から始まり7時には満杯になるというのも当然だろう。
それにしても、その後に本当にディナーをとるのかね。これで商売になるのかね。日本人なら、ハッピーアワーだけでハッピーになってしまうに違いない。イタリア人の胃袋は凄い。そして、太っ腹。
にわかには信じられないが、このハッピーアワー・ブームが日本にも上陸しつつあるらしい。おそらく日本人に合わせてデフォルメされているのだろうが、発想自体はおもしろい。
大むかしサントリーだったか"トワイライトタイム"のイメージ・コピーで夕方の軽いお酒(何だったか忘れたが)をキャンペーンしていたメーカーがあった。そう広がりは見せなかったように記憶している。ちょっと早すぎたのかもしれない。いまなら"ハッピータイム"のキャッチコピーで話題になるかも。
筆者としては、立ち飲み店あたりでハッピーアワーをやってくれるとウレシイのだが。えっ? 格安で飲み放題・食べ放題なんかやったら商売にならない? ごもっとも。
