よき友・うま酒・商売繁盛 blog

--2008年7月記事--

ISC.jpg 「世界の2大醸造酒、ワインおよびSAKEの世界的品評会」というふれ込みの国際的コンテストが東京で開かれた。

 「第11回Japan Wine Challenge(JWC)」と「第2回International Sake Challenge(ISC)」だ。
  両イベントは開催回数の違いが示すように、もともとワインのコンテストであったところに、昨年から日本酒のそれを併催しだしたもの。日本酒が世界的に注目され、ワインに次ぐ「世界第二の醸造酒の地位を占めだすように」なったのが理由だという。
 JWCのワインは世界各国から1700点、ISCの日本酒は全国から200点余が出品された。ワインの審査員は各国から参加したワインの専門家(ス ISC2.jpgティーブン・スペリエJWC実行委員長、英インディ  ペンデント誌記者アンソニー・ローズ氏など)、および蓮尾徹夫氏(日本醸友会会長)などの日本側専門家が努めた。

 ISCの日本酒審査員には、おなじみの松崎晴雄  (日本酒ジャーナリスト)、ジョン・ゴントナー両氏  (同)に、ワイン審査員から日本酒に造詣の深いアンディ・ダイアス・ブルー氏(米・ボナペティ誌編集長)など数名が加わったという。

 ISCの審査は7月8日(火)に東京・目黒のシェラトン都ホテルで開かれた。その結果、最高賞の「トロフィー」が6点、次いで「金賞」が16点、「銀賞」49点、「銅賞」64点、「推奨賞」56点が決まった。

 さて、筆者が受賞結果の一端を知ることができたのは、11日(金)に東京・六本木のグランド・ハイアット東京で開かれた記者会見だった。

 日本酒の部は、ゴントナー・松崎両氏が審査方法と受賞酒を発表した。トロフィー受賞酒主体の、それも口頭での発表だったので、懸命にメモをとった。その内容をお伝えしよう。         

 (写真は右上から審査風景=松崎氏提供、審査結果を発表するジョン・ゴントナー氏)

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 世代交代とは恐ろしいものだ。つい最近まで若い業界人が群がっていたお酒の会やイベントが、いつの間にやら中年・壮年層中心のそれに変わっていたりする。明らかに熟年・老年層が主体のイベントすらある。
 同じように人気酒や人気店もそのファン・支持層と一緒に老化していく。老ねるのはお酒だけではない。何も新しい手を打たなければ、ものの十年ほどでどんな人気者も精彩を失って、過去の存在になっていく。
totigi 3kura 1 sawahime.jpg それとは逆に、新しい人気者が突然のように浮上することもある。筆者がここ2、3年驚かされているのは、栃木県の日本酒だ。昔、東京で開かれていた県組合主催の試飲会は、出展蔵元もお客も年配の人ばかりで、著しく盛り上がりに欠ける印象だった。10年くらい前から顔を出すこともなくなっていた。

 それが3年前にたまたま行った試飲会では、蔵元も客も若手一色に様変わりしていたのでビックリした。一気に世代が若返って、雰囲気も若々しい活気に満ちていた。もちろん試した酒も格段にうまくなっている。ここ数年、"下野(しもつけ)杜氏"をめざして、県の「酒造技術者養成講座」などに学んできた成果が実ってきたからだ。世代交代や若さだけで栃木の酒が活性化したわけではない。
 そこで宇都宮市で若手蔵元のサポート役・プロデューサー役をはたしている目加田酒店のご主人・目加田功士さんに、「酒販店経営」2007秋号に「新進"蔵元杜氏"の有望4銘柄」という記事を書いてもらった。目加田さんイチオシの松の寿・大那・旭興・澤姫、その4人の"蔵元杜氏"を紹介する情熱のレポート記事だ。
 いつかこういう蔵を訪ねたいと思っていたが、この度めでたく実現した。
筆者が主宰する酒販店サークル「21世紀酒屋塾」の若い経営者・後継者10人ほどで、この4蔵のうち行きやすい大那・旭興・澤姫の3蔵を訪問・視察させてもらうことにしたのだ。快く迎えてくれた蔵元も訪問者もほとんど30代同士で、意気投合しながらの楽しく実り大きな蔵めぐりになった。

totigi 3kura 2daina 2.jpg   さて当日、宇都宮駅から大型レンタカーで最初に訪れたのは市内の「澤姫」㈱井上清吉商店。杜氏を兼ねた専務の井上裕史さんが地元産・大谷石による石蔵を案内してくれた。
 井上さんの酒造りの信条は"真・地酒宣言"。全量地元の米で造るのだ。4年前には新酒鑑評会の酒も山田錦から地元産「ひとごこち」に変えた。「胸張って栃木県産100%の酒といえるようになりたい」と井上さん。酒質は生もと・山廃系をめざしているが、とくに"スッキリ味の新しい生もと"を造っていきたいとする。
 石蔵の2階にはまだ新しい白木の麹室があって、これが麹も蔵人も働きやすいように独自設計された素晴らしいものだった。酒母室では好きなジャズをタンクの吟醸酒に聞かせて、酒造りを楽しむ井上さんであった。(写真は右上が「澤姫」井上さん、その下は「大那」の自社田を見る)

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