「世界の2大醸造酒、ワインおよびSAKEの世界的品評会」というふれ込みの国際的コンテストが東京で開かれた。
「第11回Japan Wine Challenge(JWC)」と「第2回International Sake Challenge(ISC)」だ。
両イベントは開催回数の違いが示すように、もともとワインのコンテストであったところに、昨年から日本酒のそれを併催しだしたもの。日本酒が世界的に注目され、ワインに次ぐ「世界第二の醸造酒の地位を占めだすように」なったのが理由だという。
JWCのワインは世界各国から1700点、ISCの日本酒は全国から200点余が出品された。ワインの審査員は各国から参加したワインの専門家(ス
ティーブン・スペリエJWC実行委員長、英インディ
ペンデント誌記者アンソニー・ローズ氏など)、および蓮尾徹夫氏(日本醸友会会長)などの日本側専門家が努めた。
ISCの日本酒審査員には、おなじみの松崎晴雄 (日本酒ジャーナリスト)、ジョン・ゴントナー両氏 (同)に、ワイン審査員から日本酒に造詣の深いアンディ・ダイアス・ブルー氏(米・ボナペティ誌編集長)など数名が加わったという。
ISCの審査は7月8日(火)に東京・目黒のシェラトン都ホテルで開かれた。その結果、最高賞の「トロフィー」が6点、次いで「金賞」が16点、「銀賞」49点、「銅賞」64点、「推奨賞」56点が決まった。
さて、筆者が受賞結果の一端を知ることができたのは、11日(金)に東京・六本木のグランド・ハイアット東京で開かれた記者会見だった。
日本酒の部は、ゴントナー・松崎両氏が審査方法と受賞酒を発表した。トロフィー受賞酒主体の、それも口頭での発表だったので、懸命にメモをとった。その内容をお伝えしよう。
(写真は右上から審査風景=松崎氏提供、審査結果を発表するジョン・ゴントナー氏)
<純米大吟醸>「大中屋」(山梨・山梨銘醸)/<大吟醸>「臥龍梅」(静岡・三和酒造)/<純米吟醸>「梵 吟撰」(福井・加藤吉平商店)/<吟醸酒>「杉錦 吟醸EXTRA」(静岡・杉井酒造)/<純米酒>「雪の茅舎 山廃純米」(秋田・齋彌酒造店)/<生もと・山廃>「飛良泉 長亨」(秋田・飛良泉本舗)
なお、海外からの審査員に日本の酒の印象をお聞きしたいという会場からの声に、アンソニー・ローズ氏はこう答えていた。「今回で2回目なので、複雑さが少しわかるようになった。日本酒が大好きになっている。国に帰ったらそのすばらしさを伝えようと思う」
リップサービスもあるのかもしれないが、ワインのプロフェショナルが日本酒を前向きに評価してくれるのは嬉しいことだ。外国人に日本酒のよさがわかるものか、というような見方は捨てる時だろう。とくに海外進出をはかろうとしている蔵元には、一つの腕試し、挑戦の場になるのではないかと思う
なお、ISC事務局は、7月18日(金)にホームページ(http://www.sakechallenge.com)で、全審査結果を公表するとしているので、一度のぞいてみることをお勧めする。
※ウェブ・マガジン「酒販ビジネス情報」には、審査員・松崎晴雄氏の詳しいレポートを掲載しています。
