ご存知でしたか? 10月1日は「日本酒の日」ですよ!! とアピールする街頭デモンストレーション(つまり、デモ)が9月27日(土)に東京のど真ん中で挙行される。目下不振の只中であえぐ日本酒を消費者に見直してもらいたいという願いがこめられた前代未聞のデモである。少なくとも筆者は今までに聞いたことも見たこともない。
このデモを発案・企画したのは、人気銘柄「醸し人九平次」(名古屋市・萬乗醸造)の若き蔵元・久野九平治さん。いまさら紹介するまでもないだろうが、フランスの高級レストラン向けに輸出するなど国内外の活動ぶりが話題になっている。
その久野さんが、現在の日本酒へのやむにやまれぬ思いから今回のデモを発案した。筆者も1年ほど前のある席で、こんなことを考えているのだが、と打ち明けられた。その後、熱い思いをしたためた文章も送ってくれたが、本当に実行までこぎつけるとは思えなかった。
大変な時間と労力・費用がかけられたのではないかと推察される。正直いって、心動かされた。なんの力にもなれなかったことが悔やまれて、とにかく参加だけはさせてもらうことにした。
デモは100人限定の申込み制(警察への申請上の理由から)で、すでに締め切られているようだが、沿道から拍手・声援くらいはいくらでもできるので、その気がある人はデモ・コースの途中で待っていてほしい(ただし、沿道をデモることはご法度です)。
デモの概要はこうだ。
午後1時15分に銀座1丁目の「水谷橋公園」に集合して、2時にスタート。数寄屋橋・有楽町を通って、日比谷公園で3時に解散。約1時間の、おそらくのんびり楽しいデモ行進になりそう。
最近は聞きなれないデモなどと聞くと、エッと身構える方も少なくないだろう。しかし、民主主義、市民社会には欠くことのできない、ごく当たり前の表現手段だ。デモの数と多様さは民主社会のバロメーターといいってもいい。
おそらくデモと聞いて冷笑を浮かべたり、斜に構えたりする人もいるだろう。しかし、現在の日本酒の減退ぶりを考えれば、酒造関係者や日本酒を売る酒販店の中からなにか行動が起こされない方がおかしいと筆者は思う。今回のデモが、その初めの一歩になればいいのだが。
