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第34回日本名門酒会大会はおもしろかった

2008年9月22日

 9月17日(水)、第34回日本名門酒会全国大会が、東京・新宿の京王プラザホテルで開催された。
いまさら説明するまでもないが、酒類卸㈱岡永(本社・東京)が主宰する酒販店と酒類メーカーの全国グループだ。
08名門酒会250.jpg 名門酒会の歴史はその名の通り日本酒の地方名酒=地酒の普及史そのものであり、専門店をめざす酒販店の発展史でもある。毎年開催される大会には全国から加盟店とメーカーが結集し、いくつもの会場に設けられた展示と試飲ブースでは、多種多様な商品とノウハウが提案され、日本酒発展と加盟酒販店繁栄のための指針が提起されている。

 しかし、今回の大会はこれまでとはちょっと違った環境下での開催となった。目下問題の"汚染米"不正流出が、酒類にまで波及しているさなかでの開催だからだ。しかも、日本酒で唯一汚染米が混入した疑いが生じた熊本の「美少年」は、同会のメンバー蔵である。
 今回の不幸な事態に対して、同会の飯田永介本部長(岡永社長)は開会の挨拶で、誠に残念とするとともに、農水省の管理のずさんさに憤りを感じるとのべた。
その上で、「良酒をお客様にお届けする」という同会の存在意義は今後ますます高くなってくると語り
間違いない「純米酒」を中心に、あらためて「特定名称酒」全体を打ち出すことを訴えた。さらに「米から育てた純米酒」のように米の出処までしっかりと把握(トレーサビリティ)できるものが存在感を増すとのべた。
 さて、毎年注目されるのは、工夫され提案に満ちた展示会場だ。今年は"蔵元ブース"が97、"テーマブース"が21も用意されていた。

08名門酒会・表彰250.jpg とくに注目されるのはテーマブースである。ここには毎回、酒販店経営の繁盛にとって実践的なテーマが提案される。飯田本部長はその中でも今年の代表的なテーマとして、次の3つをあげた。

1.「定番の強化」...堂々と自信をもって薦められる強い定番がいまこそ必要である。
2.「食品」への取り組み...酒だけでは酒が語れない時代がになった。
3.「13週一括」展開...「日本酒の日」からの13週一括プロモーションで需要期を盛り上げる。

 1の定番強化は腰をすえた商売をするために重要な機軸テーマということで、テーマブースの中でも広いスペースをとっていた。その他にはバラエティ豊なテーマが提案されていた。微発泡低アルコール、木桶仕込み、樽酒、お燗酒、雫酒&封印酒などだ。秋の主役ひやおろしは別に一室を設けられている。おもしろいのは"寒おろし"である。ひやおろしと違って11月下旬あたりまで熟成させて生詰で出す、完熟のうまさを訴える酒だ。
 名門酒会の大会は加盟店向けの年に一度のビッグイベントであるが、そこに込められた提案企画は実に多様かつ実践的で、酒販店の生き残りと繁栄の道を広く指し示している。なによりも展示と試飲の各部屋・各ブースを回るのが楽しく、日本酒を心行くまで堪能したくなる。

 なお、いつもながらの光景だが、展示会でも夜のパーティでも、加盟店の女性オーナーやオーナー夫人の元気な姿が目立つことだ。パーティの演壇のすぐ前には、その元気女性の一団が陣取って、溌剌かつ喧しく久しぶりの出会いを楽しんでいる。福山市の前田さん、淡路島の"酒探偵団"の高田さん、上写真の大塚さん。その賑やかな輪の中心に、「酒販ビジネス情報」で健筆を振るっておられる増田健治氏(酒販ビジネス・コンサルタント)がいる。みんな増田氏のファン軍団であるようだ。

(写真の1枚目は、テーマブースの中の「微発泡低アルコール」コーナー、2枚目は「父の日」コンテストで優勝し表彰された加盟店、やっこ酒店(愛知県西尾市)大塚智子さんと飯田永介本部長)

 

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