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蔵元と酒屋がひざを交えて試飲・交歓  9.25名酒交流会「青雲」

2008年9月29日

  第1回「青雲」試飲250.jpg 本サイトの"イベントご案内"コーナーで先日紹介した本<酒販ビジネス館>主催「名酒交流会<青雲>」が、予定通り9月25日(木)の午後3時に、東京・西新橋の名酒居酒屋「田村町 升本」で開催された。
 キャッチフレーズを"新世代蔵元と酒販店の出会いの場"としたように、コンセプトは若手蔵元が手塩にかけた日本酒を、やはり若手主体の酒販店主が試飲し、料理とともに賞味、かつ両者が膝をまじえてじっくり交流・交歓しようというもの。
  試飲会・展示会というと多数の蔵元の     試飲ブースの前を、さらに多数の来場者が試飲もそこそこに流れていく形式 第1回「青雲」交流会・2 250.jpgがほ  とんど。また、いわゆる"楽しむ会"となると、ファンやマニア、飲食店などが混じってプロ・アマ混合のイベントとするケースが多い。
 造りのプロ=蔵元と小売りのプロ=酒販店が盃を交わしながら、互いの人間性まで感じ合うイベントはなかなかないのが実情だ。ないならつくるしかない。
今回の名酒交流会は、そんな意図で企画された。「青雲」の名称には、未来への希望と可能性の意味をこめた。
 (右写真は、上が試飲、下は交流会の一こま)

 さて、出品酒3品をもって参加した蔵元と銘柄は以下の通りである。

第1回「青雲」蔵元<松の寿>180.jpg松井酒造店(栃木)・松井 宣貴氏 「松の寿」3品

小江戸鏡山(埼玉)・五十嵐 昭洋氏 「鏡山」3品

泉橋酒造(神奈川)・橋場 友一氏 「いづみ橋」3品

山梨銘醸造(山梨)・北原 対馬氏 「七賢」など3品

 各蔵ともお燗向きの酒をまじえて試飲に供した。
 参加した酒販店は15社16人。ほぼ全員30代という若手集団で、同世代の蔵元とたちまち打ち解けたのが印象的だった。

 プログラムはまず試飲から始まった。受付を終えた参加者から、テーブル席を  利用した各蔵の試飲コーナーに。人数が限られているので、着席して蔵元に食い下がるように質問を浴びせ、メモをとる熱心な光景がそこここに見られた。
  第1回「青雲」蔵元<鏡山>180.jpg そのために予定時間をかなりオーバーして、4時近くになって全員交流会フロアに移った。蔵元各氏から蔵と出品酒と自身  の紹介、さらに酒販店への要望などが語られた。

  また、ゲストとして参加されたフリーライター、というよりも日本酒の研究・応援者として著名な藤田千恵子さんから「日本酒の現状にとても悔しい思い。日本酒が売れないのは、いい日本酒に消費者が出会っていないだけなんです」との熱いエールが送られた。

 その後、待ちかねた交流会に。4卓に蔵元1人ずつついて参加者が囲むように  座って、日本酒に合うように吟味された懐石風お弁当をアテに出品酒を賞味。ここでも真剣な質問・応答・議論の輪が生まれていた。

       結局、閉会時間を15分ほど超過して、交流会はしぶしぶ終了したのであった。
第1回「青雲」蔵元<いづみ橋>180.jpg 参加者に共通した感想をあげると、まずどの蔵の酒も予想以上に質の高い、うまい酒であったということだ。冷酒向きの酒もお燗向きの山廃などの酒も、総じて飲みやすく、飲み飽きしない。

 それと料理とともに賞味したのでよくわかったのだが、和食との相性のいい酒が多く、とくに各蔵元が「これはお燗でやってください」と勧めた酒はウーム、とうなるほどマッチするものが多かった。こうした日本酒のうまさを、お客や取引先居酒屋・飲食店  に伝えることが、売り手である酒販店の第一の仕事だろう。

  今回の試みに対して蔵元からも好評を得たが、酒販店からはさらに高い評価を得た。遠く神戸から参加したある若手経営者は、「たった4軒の蔵元ですが、30銘柄50銘柄の試飲   第1回「青雲」蔵元<七賢>180.jpg会より、たくさん試せた感  じがします」「新しい仲間(同世代)とも出会い"刺激"を  とくにもらいました」とメールで感想を寄せてくれた。まさにここが「青雲」の狙いどころだった。その点で、ひとまず成功裏に終えることができたといっていいだろう。

 なお来春、新酒が出揃う頃に第2回を開く予定です。本コーナーで事前に告知しますので、よろしければご参加ください。

(右の写真は蔵元と出品酒。上から、「松の寿」の松井宣貴氏、「鏡山」の五十嵐昭洋氏、「いづみ橋」の橋場友一氏、「七賢」の北原対馬氏)

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