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焼酎は"食中酒"・・・「本格焼酎ルネッサンスin東京」の講演から

2009年4月20日

焼酎ルネッサンス 第12回.jpg

八海山・南雲蔵元ら3氏が講演

 東京・中野の酒類専門店・味ノマチダヤ(木村賀衛社長)主催の「本格焼酎ルネッサンスin東京」が4月19日(日)、渋谷区内の駒場エミナースで開催された。毎年この頃に、焼酎の季節到来を告げるように開催して早や12回目を数えるにいたった。東京での芋焼酎ブームの発火点かつ推進役を担ったイベントである。
 今年も出展焼酎蔵が34、飲食店を中心にした来場者は420名を数え、大盛況のうちに3時間の試飲会を終えた。今年特筆すべきは同時開催の講演会だ。グルメ誌「dancyu」の町田成一編集長、八海山蔵元の八海醸造・南雲二郎社長、そして焼酎専門誌「焼酎楽園」の小林編集長の3氏が30分ずつ中身の濃い講演を行なったのだ。

 まず町田氏は、今年1,2月の家計調査によれば酒類支出は前年比0.5%とわずかながら伸びたし、中でも焼酎は8.2%の大幅な伸びを示したと指摘。不況下でも焼酎が健闘していることを強調し、次いで焼酎ブーム以降の経緯を振り返り、今の本格焼酎の焦点は「食中酒」にあるとしめくくった。

焼酎ルネッサンス 第12回 その2.jpg 南雲蔵元は、なぜ日本酒の蔵元がここにいるのか!? と自ら問いかけて、最近新発売した2つの米焼酎の開発の経緯を紹介した。そのきっかけは、鹿児島で芋焼酎の造りにふれたことだという。「ただのブームと思っていたんですが、そこには地域全体で品質を上げていこうという意気込み、造っている人たちの真剣な取り組みがあった、それを肌で感じたからです」という。それは20年以上前の新潟酒ブームの頃の地域全体の意気込みと同じだというのだ。
八海山の米焼酎2品.jpg そして「我々も焼酎をつくろうぜ」といって、食中酒として開発したのが米焼酎2品だ。1つは25%のもろみ取り焼酎「よろしく千萬あるべし」で、料理を邪魔しない食中酒として飲んでほしいという。もう1つは粕取り焼酎「宜有千萬」40%で、読み方はもう1つと同じだが、こちらは酒を飲むのが目的の時の焼酎として位置づけていた。(右の写真が八海山の米焼酎2品)

 南雲氏は最後に、こう日本酒でしめくくった。「1升2000円くらいの酒を品質良くして、ふだん飲む酒を広げていきたい。日常のところで酒を広げるように、日本酒業界で変えていかなければならない」

 トリを務めた小林氏は、少し厳しい話から入った。本格焼酎全体の課税数量は今年2月、前年比75%と著しい下落を示し、麦が68%、芋でさ  え98%とブーム始まって以来初の前年割れを示した。3月はやや盛り返す気配があり、今が底かもしれないが、「焼酎ブームのバブルは終わったことを肝に銘じること」を強調した。

 昨年から飲食店業界では、何百銘柄あります!! というような焼酎のみを売り物にするような店が閉店に追い込まれているが、これも当然で、そもそも焼酎は食中酒として飲むもので、料理をきちんと出す店、飲み方提案できる店でなければ繁盛しない。その原点に戻ってほしいと訴えていた。
 さらに「本格焼酎を理解するためには、日本酒も理解しなければならない」と説いて、最後に、5月8日(金)13:00-16:30、東京・御茶ノ水「山の上ホテル」で開催される本格焼酎&日本酒の画期的な試飲会「2009和酒祭」への参加をアピールしたのである。(「和酒祭」の詳細は本ホームページの下欄「イベントご案内」をごらんください)

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