若手蔵元と酒販店が日本酒の魅力を熱く語り合う
昨年9月に引き続いて今年も9月24日(木)、若手の日本酒蔵元と酒販店経営者・後継者との交流会<青雲>第2回が、東京・新橋の名酒居酒屋「田村町 升本」で開かれた。
蔵元が5社6人。酒販店は11店。ゲストもふくめて総勢22人。こじんまりした会だったが、あくまで原則40歳未満、自称も含む"若手"同士が、蔵元自慢のお酒と料理をはさんで日本酒の魅力をじっくり語り合う、そしてビジネスの可能性を探り合う中身の濃いイベントであった。

会はまず15:00から資料を片手に各蔵元3品ずつ出品したお酒を試飲し、その後、蔵元紹介をへて交流会に移った。あまりの盛り上がりに終了時間の18:00を
過ぎても席を立つ人はなく、そのまま飲み会状態に。結局、散会したのは21:00を回っていた。5蔵元の出品酒は次のようだったが、いずれも酒質レベルの高さ、かつそれぞれ際立つ個性をそなえており、新世代・次世代蔵元の日本酒の多様性と、大いなる可能性を確信させるに十分であった。 (写真の上左から参加蔵元の、「白隠正宗」高嶋一孝氏、「辨天娘」太田陽子氏、「李白」田中裕一郎夫妻、「旭興」渡邉英憲氏、「羽根屋」羽根敬喜氏)
まず「たまか・旭興」(渡邉酒造・栃木)は、お燗向きの"生もと"造りが特長で、"磨き八割八分"の純米酒が注目された。
「羽根屋」(富美菊酒造・富山)は、生原酒や槽しぼり、無濾過生原酒などソフトだが強い印象を残す酒質だった。
「白隠正宗」(高嶋酒造・静岡)は、ぬる燗向きの"山廃"純米や、濃醇な味が個性的な"少汲水"純米酒といった、静岡酒イメージを破る意欲的な作品。
「辨天娘」(太田酒造場・鳥取)は、いずれも冷酒ではなく常温とお燗、それも熱燗向きの酒質で、5蔵の中で一番個性を主張していた。
「李白」(李白酒造・島根)は、名酒の座について長いが、後継者・田中裕一郎専務が新たに開発した"花酵母"と黒米で醸した朱色の酒「華露(CARO)」が意欲作だった。
