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11.25「純米酒県 鳥取!酒米<強力>を飲み比べる」

2009年11月27日

<強力>で造った酒はお燗がうまい!!

強力試飲会・ずらり試飲酒.jpg  酒米<強力(ごうりき)>を飲み比べ・・・!? 日本酒通が眉間にタテ皺をよせてきき酒をしている光景が浮かんでしまうが、実は、若い女性たちがワイワイと楽しげに試飲していた。
 11月25日夜7時より新丸ビル7階の小ルームで開かれた30人ばかりのイベント。主催者は鳥取県。参加者の8割が働く女性たち。
 会場にはずらりと試飲用の<強力>銘柄が並んでいる(右上写真)。参加者にはウェルカムドリンクとして「千代むすび」の「純米吟醸強力」が、同蔵の岡空晴夫蔵元自らの手で配られた。

強力試飲会会場風景.jpg この日、鳥取県の魅力と<強力>の由来・特徴をレクチャーする講師は、日本酒の応援団長GOOD FOOD EDITORの山本洋子氏だ(右写真がレクチャー風景)。氏自身、同県境港市生まれだけあって、パワーポイントとジョークを駆使して、たえず笑いの渦をおこしながら故郷の食と酒を熱く語った。

 ちなみに千代むすび酒造も同市にあって、いまや人気の"ゲゲゲの鬼太郎ロード"に集まる観光客を一手に引き受ける繁盛蔵だ。
 山本氏の説明によると、鳥取県の成人1人当たりの年間日本酒消費量は9ℓで、全国10位にランクされる。けっこうな日本酒たしなみ県なのだ。酒蔵は20社で全製造量の3分の1が純米酒という"純米酒県"でもある。

 さて、主役の酒米<強力>だが、昭和29年に姿を消して幻の酒米化していたものを、同県の中川酒造が昭和63年に8軒の農家とともに復活させたのだ。平成2年には「いなば鶴」の純米大吟醸として製品化された。鳥取の日本酒を育て上げた指導家の故・上原浩氏によると、<強力>は「丈が長く倒伏しやすい欠点はあるが、粒は大きく26g(千粒重)位はあり、線状心白をもった稀な米である」

強力試飲会・長い稲穂.jpg線上心白はふつうの球状心白よりも精白に向いていることもあって、今では県内9蔵が「<強力>をはぐくむ会」に結集して<強力>による純米酒造りに勤しんでいる。(右写真の右側が<強力>の稲穂。真ん中の<山田錦>、左の<コシヒカリ>と比べてほしい)

 今回は7社の酒が出品されていたので紹介しておこう。

「いなば鶴」(中川酒造)五割搗き強力/同・ろくまる純米強力/同・純米大吟醸琥珀強力/同・平成19年産強力大吟醸原酒
日置桜」(山根酒造場)純米吟醸伝承強力/同・純米大吟醸強力/同・純米吟醸強力しずく さく羅
君司」(君司酒造)純米吟醸強力
「鷹勇」(大谷酒造)純米吟醸強力
八潮」(中井酒造)純米大吟醸強力
千代むすび」(千代むすび酒造)純米吟醸強力
いなたひめ」(稲田本店)純米吟醸強力

 このうち山本氏のレクチャーの中で冷酒とお燗、2つの温度帯の飲み比べに供されたのは「いなば鶴」のろくまる純米強力。<強力>で造った純米酒はひと夏ねかせて冷やおろしで飲んだ方がうまく、当然、冷酒よりもお燗の方がうまい。秋あがり、燗あがりする酒質なのである。
 名称がいかにも玄人向き(それも男性)
の酒米だが、もっと広い消費者層に親しまれていいうまさである。

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