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「マッコリ」商品論

2010年4月 8日

「マッコリ」人気は本物!?

続々ふえる輸入マッコリに国産"生"まで登場しているが・・

輸入マッコリ3品.jpg 韓国の伝統酒である「マッコリ」が話題になっている。
 現実に、韓国からのマッコリの輸入が増大しており、従来は焼肉店や韓国レストランの飲み物だったのが、最近では居酒屋のメニューにのったり、スーパーや酒DSなどの棚にも陳列されるようになっている。
 グルメ誌やテレビなどのマスコミでもとりあげられるようになって、ヒット商品が乏しい酒類業界では期待の商材になっている。
 では、マッコリとはどんな酒なのか? その商品的特徴をごく簡単に説明にするなら、次の3点に集約できるのではないかと思う。

1.甘酸っぱい(生なら微発泡の)にごり酒。
2.米(+小麦)を原料とする主に6~8%の低アルコール酒。
輸入マッコリ2品.jpg  味・酒質でいえば"ライト"で"ソフト"で、生なら"フレッシュ"という、現在、女性や若者にウケる特性を兼ね備えているといえそう。
3.1ℓあたりの小売価格は600円前後。これはデフレ不況に強い大衆性を備えている。

 酒税法上のカテゴリー分類では「リキュール」が主体で、一部「その他の醸造酒」もあるが、そんなことを気にする消費者はまずいないだろう。注目すべきは、マッコリには人気商品になる条件が揃っていることだ。
 しかも"韓流ブーム"という追い風もある。2002年日韓ワールドカップを契機に"韓流ブーム"が巻き起こり、韓国旅行や韓国料理の店が増加したことがマッコリ普及の背景にある。

 主役は写真に見るような韓国製輸入マッコリで、2009年の輸入量は2002年の約5倍

に急増しているという。最近では、日本酒蔵が開発した"マッコリ様"低アルにごり酒や、免許取得の上製造された本格"生マッコリ"など、国産商品も台頭してきた。まさに百花繚乱のマッコリ市場といっていい。
 トップブランドの座にあるのは「にっこりマッコリ」(輸入元・二東ジャパン)。マッコリ全市場の80%シェアを占めるが、ここに今春、焼酎メーカー「眞露」が「JINROマッコリ」で参入。これに40近い中小銘柄や、フルーツカクテル系マッコリなども加わって、小さな市場(約6000kl
)をめぐって熾烈な戦いが始まった。その戦いが当分は市場そのものを押し広げることになりそうだ。
 しかし、マッコリが本当に日本市場で育ち定着するのか、また、業務用にしろ店頭商品にしろ酒販店の扱い商品になりうるのか、課題は少なくなさそうだ。最大の課題はなにより味・美味さである。
 筆者の個人的体験からすれば、マッコリは造りたての"生酒"が最も美味い。にごり酒や低アル、活性酒などの日本酒とも異なる、新しい美味さの酒だといってもいい。その点、輸入=流通商品は味(とくに後味)に不満が残る。
 もっとも、これはあくまで筆者の感想である。酒飲みの舌など関係なくマッコリが女性や若い人の飲まれるようになれば、それはそれで喜ばしい。

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